2010年01月24日

2008年夏・秋号

活 動 報 告

平成20年
6月24日 建設弘済会 助成認定式
7月 4日 県BFA事業沖縄県警察「運転免許センター」バリ研意見書まとめ提出
  15日 県視覚障害者福祉協会「歩導くん」歩行試験
16日 県福祉部「沖縄県警察運転免許センター」打合せ
24日 県BFA事業「沖縄県警察運転免許センター」関係団体意見聴取会開催
8月 4日 県BFA事業「沖縄県警察運転免許センター」各団体総合意見書提出
21日 「座喜味城跡」観光BFC事業打合せ読谷村社協新垣会長(会員:渡慶次と同行)
30日 タイムス「デンタルドリーム」BFA校正原稿渡し
9月25日 新報論壇「南部戦跡慰霊観光・バリフリー改修を」掲載
29日 「座喜味城跡」観光BFC事業開催参加者12名
10月 7日 「うるま市総合福祉センター・うるみん」落成式典
25日 「那覇市金城福祉まつり」出展(パネル展示・BF相談)

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「座喜味城址とその周辺」のバリアフリーチェック

沖縄建設弘済会の助成事業「座喜味城址とその周辺」のバリアフリーチェックを
9月27日(土)に行いました。
この事業では読谷村出身の渡慶次憲路(学生会員)氏の協力を頂いています。
当日は雨の心配も有りましたが、参加者14名、読谷村教育委員会の仲宗根求氏
の解説を頂きながら、真剣な中にも和気藹々と進行しました。帰路、雨となりました。
 元々、バリアーとして構築された「グスク」をバリアフリーとすることには無理が
有りますが、改善提案を纏め、ホームページでも公開予定です。
調査中、歴史考古学ミステリーを発見しました。城壁の武者走りに上がる階段が無
いのです。
今帰仁城址、中城城址、首里城では城壁と石造の階段が一体となっていますが、座喜味
には階段が有りません。
仲宗根氏は「階段の痕跡は無かった、木造だったのか?」との解説でした。
この歴史ミステリーを発信すれば、多くの人の関心を引くようにも思えます。
 外郭から弐の郭への階段は段差90㌢、弐の郭から壱の郭への階段は段差300cm、
木製仮設スロープの設営には無理が有ります。寧ろ「可搬型(介助型)階段昇降機」での
車椅子進入が適切と思えました。
この「可搬型(介助型)階段昇降機」は多くの文化財・世界遺産でバリアフリー化に
貢献できると思われます。中国・北京の国立故宮博物院外部石段でも使用されています。

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「沖縄県警察運転免許センター」バリアフリーアドバイス

 昨年12月、那覇市西町にある「運転免許更新所が豊見城市豊崎に移転!」
との新聞報道を見て、移転新築される施設に対するバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化
に関する要望提案書を、沖縄脊椎損傷連合会・沖縄県聴覚障害者協会・NPO法人沖縄バリアフ
リー研究会との共同提案の形で「沖縄県警察本部・交通安全協会」に提出しました。
幸い提案に沿って「県BFA事業」で取り上げる運びとなり、7月24日、当事者に関係6団体
・建築士会・バリ研を加え意見公聴会が開催されました。
席上、活発な意見要望が提案されましたが、バリ研ではこれらの意見を纏め、県福祉部・土木建
築部を経由、沖縄県警察本部運転免許課あて提出しました。
 道路交通法の改定によりH20年6月1日より失聴者の運転免許取得が条件付で許可となったため、
聴覚障碍者対応バリアフリー化が車椅子使用者対応と共に、重点となりました。
聴覚障碍は障碍レベル・障碍者個々の能力により必要な対応が異なる為、バリアフリー化も簡単
では有りません。基本的にハード対応とソフト対応の有機的連動性・相互補完性が成否を決めこ
とになりそうです。
 今回の「意見要望」が採用されれば、豊崎の施設は全国でも初の本格的な聴覚障碍者対応の
「運転免許センター」となります。全国レベルでも参考にされる模範的な「運転免許センター」
になることを期待しています。

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「那覇市金城福祉まつり」出展

 10月25日(土)、那覇市社会福祉協議会の「福祉まつり」に出展しました。
パネル9枚と広報・カタログ等を展示、バリアフリー相談受付コーナーを設けました。
残念ながら「お子さま」主体で、バリ研コーナーは不調でした。
薬剤師会コーナーの「血圧計測・血管年齢計測・相談コーナー」が人気をよんでいました。
新たな「子供バリアフリー教室」等、人寄せ企画が必要!反省!
 バリ研会員の自慢の改造事例をA全版に展示パネル化し大規模展示に備えたいと考えています。
会員企業の宣伝にもなりそうです。そのための助成金確保を目指します。

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うるま市総合福祉センター・うるみん

 建設委員会で一年、バリアフリーアドバイス事業で一年と4ヶ月、バリ研が関わって来た
「うるま市総合福祉センター・うるみん」が10月7日(火)、竣工・落成オープンしました。
アドバイスした手前もありますが、バリアフリー度では県内でもトップクラスの施設と考えています。
各障碍者対応は当然ですが、一般トイレブース扉の横スライド式扉が好評のようです。
担当設計事務所のセンスの良さも冴え、安全・安心の心地の良い空間が実現しました。
付属する立体駐車場は現在工事中ですが、駐車場完成の時点で「見学会」開催をうるま市に
要請したいと考えています。
障碍者用駐車場が2階部分に設営されているのも一見の価値があります。
 一階には介護予防のための「温水プール」が設けられています。建設委員会の時点から問題提起
していることではありますが、今後の問題点としては、
①ランニングコストの継続的な予算確保(特に燃料費の不安定化問題)、
②合併による広域区域のため、遠隔地在住高齢者の利用促進システム構築、等があります。

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編集後記 事務局員が変わりました

 今年2月から事務局に勤めていた新垣博子さんが体調を崩し、通勤が難しい状態となり、
外間理事さんの紹介でこの程、宇榮原枝美さんとなりました。糸満在、2児の母。
新垣 コメント:お世話様、有難う御座いました。



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Posted by 沖縄バリアフリー研究会 at 18:30│Comments(0)広報紙
 
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