2010年01月24日

2008年冬号

活動報告

10月30日 うるま市総合福祉センターBFA打合せ No.17
11月13日 うるま市総合福祉センターBFA打合せ No.18
12月 4日  うるま市総合福祉センターBFA打合せ No.19
   5日 「車椅子安全歩行確保歩道検証事業」
8日 世界遺産バリアフリーチェック(玉陵・識名園)
11日 うるま市総合福祉センターBFA「第2回意見聴取会」No.20
25日 うるま市総合福祉センターBFA  No.21

平成20年
1月4日 那覇社協 新年会
12日 那覇社協 ボランティアサロン
22日 うるま市総合福祉センターBFA  No.22
24日 南部国道事務所「エスコートゾーン・歩道検証」報告書提出
    読谷ショッピングモールBFA(秀建設計事務所)
25日 県BFA事業「みやひらホテル」BFA 石垣
29日 運転免許更新所移転に関する「意見」
      県警本部提出
      ゆいハート広場に関する「意見書」
      南部国道事務所提出
2月6日 那覇社協評議委員会出席
12.26日 うるま市BFA打合せ№23.24
16日 バリ研理事会・山本春日さん送別会
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世界遺産のバリアフリー検証


バリ研の自主事業「世界遺産のバリアフリー検証」を行いました。
文化財のバリアフリー改善は、文化財保護法の規制が有り、大変に難しいのですが、
バリアフリー観光推進に寄与したい、との想いで試みました。
H19年12月8日、バリ研会員10名が参加、「玉陵」では、那覇市文化財課の林 辰也氏
に案内解説を頂きました。
チェックの結果、
①参道のスロープは危険、首里城側のメンテナンス用入口から車椅子の導入設定したほうが良い 
②門跨ぎ框(2箇所)は車椅子用取り外し仮設台・スロープ(福祉用具)で対応 
③外門左右の植え込みは史実に基づく植栽を再生 
④首里城と連動性を深め、観光客の増加を計る 以上のアドバイスが挙げられました。

午後は「識名園」に廻り、文化財課の普天間典子氏の案内説明を頂きました。
ここはハード改善が文化財保護法に触れ困難。介助用電動車椅子を悪路走行用に改良して、
御殿前芝生まで車椅子使用者の出入りを確保(海洋博公園の車椅子使用者用電動送迎車も参考に)、
庭園回遊は無理と判断しました。ここでは脳文庫の上運天さんが子連れで参加。
 検証終了後、那覇社協近くのカフェーで懇親会を行いました。出来れば年度内に提言書をまとめ、
那覇市文化財課に提出したいと考えています。

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うるま市総合福祉センターBFA


回を重ねてきた当BFA事業も委託契約の期間、2月末日が近づいてきました。
工事は遅れて7月まで掛かりそうです。市側から「7月まで延長して欲しい、但し予算は無い」と言われ、現場チェックはしたいし、ボランティア精神でOKしました。
 H19年12月11日に第二回意見聴取会を開催、身体障がい者の方々の意見を再確認しました。
新年となり、懸案であった一般トイレブースに90度スライド扉の採用が決まり、喜んでいます。
当センターの目玉?ともなるでしょう。
 当事業ではセンターのみならず、隣接連動する立体駐車場、敷地全体の駐車・駐輪計画、隣接
する公園計画、近隣道路のエスコートゾーン設定、市全域への健康遊具配置計画、までアドバイス
を拡大しました。
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沖縄県BF推進事業in石垣.ホテルM

「県バリアフリー推進バリアフリーアドバイス事業」で初の民間建築のアドバイスが行われました。
これまでは「県立博物館・美術館、県立障害者更生相談所」などでしたが、今回は石垣市の
「ホテルM」のBFAが行われました。
公共性のあるホテルの場合、バリアフリー観光推進にも寄与します。
ホテル業界ではバリアフリーソフト分野は進展していますが、「東横in」問題に象徴されるように、
バリアフリーハード意識・知識が薄く、予算が掛かることでもあり、ハード整備は遅れているのです。
 今回は、建築士会から二名、バリ研から二名(外間・井上)が参加しました。日帰りのハードなスケ
ジュールでしたがチームワーク良くこなせた、と思っています。
オーナー側からすれば、「ホテル増改築の方向性が見えてきた」と感じられたことでしょう。

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歩道検証

本事業は、車椅子歩行者を中心に、視覚障がい者の為の点字ブロック敷設を検討・検証し、
双方の安全性の確保と移動の円滑化を計るものです。
区間は国道329号線、国場十字路~上間十字路間。
H18年10月24日、工事前の事前検証の結果、問題点が明確となりました。
①車道と歩道の段差が20㎝と大きく、摺り付け勾配がきつい。
②横断歩道と歩道の段差が2㎝あり、車椅子前輪が引っかかる。
③歩道上のグレーチングの目が粗く、車椅子前輪や杖の先が落ち込む。
④下水マンホール蓋で点字ブロックが途切れている。
⑤電柱の位置が悪く歩道を狭めている。

H19年12月5日、竣工チェック検証では、
①車道と歩道の段差が5cmと改善、摺り付け勾配が緩やかになり横転の危険性が改善。
②横断歩道と歩道の段差が1.5㎝となり、車椅子前輪が掛かりにくく改善。
③歩道上のグレーチングの目が細かく改善。
④新工法でマンホール蓋の上にも点字ブロックが敷設。等の改善が顕著に見られ、
 車椅子使用者からは「大変歩きやすくなった!」との評価がなされた。
しかし、⑤の電柱位置の改善は無く、管轄の違う組織の横の連絡協議の必要性が明確となった。
又、隣地土地高との関係で、車道と歩道段差が5cmに出来なかった箇所では、
充分な改善とはならなかった。
事前検証、竣工検証とも、沖縄県脊椎損傷者連合会の牧志氏・山川氏が車椅子使用者として、
NPO法人脳文庫の上運天・吉川さんが介助者として参加協力いただきました。
   
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編集後記 障がい者?障碍者?障害者?

5~6年になるのでしょうか、「障害者」の「害」のイメージが良くないと、
社会福祉協議会やボランティア団体では「障がい者」あるいは「障碍者」と表現するようになりました。
バリ研では2月21日、琉球新報「論壇」に井上理事長の意見を掲載しました。

 2年間、バリ研事務局員を勤めた山本春日さんが、出産の為退任、大変お疲れ様でした。
2月18日から新垣博子さんが新たに勤務に付きました。
「面白い方」という知り合いのご紹介でしたが、基本は十分に真面目なスタッフですよ。

                                文責 加力




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Posted by 沖縄バリアフリー研究会 at 18:40│Comments(0)広報紙
 
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